※本記事は、わが家の体験談です。医療情報を提供するものではなく、診断・治療の判断は必ず医師にご相談ください。記事内の情報は2026年5月時点のものです。
ゴールデンウィークが明けて、いつもの賑やかな日常が戻ってきたはずの平日の朝。
妻から、LINEに短いメッセージが届きました。
「先生から、入院になるって」
2026年5月、わが家の1歳双子が ヒトメタニューモウイルス感染症 にかかり、
そこから二次的に 肺炎を起こして6日間の入院 となりました。
付き添いは妻。
そしてわたし(パパ)は、家で小1の長女と過ごしながら、家族のもう半分を支える側にまわりました。
今回は「病院側」と 「家に残された側の親」の視点 を交えて、6日間の記録をまとめます。
同じような状況で不安を抱えている親御さんの、参考になればうれしいです。
ヒトメタニューモウイルスって、なに?
ヒトメタニューモウイルス(hMPV)は、2001年にオランダで発見された比較的「新しい」ウイルスです。
症状は RSウイルスとよく似ていて、
- 鼻水
- 咳
- 発熱
- 喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒュー)
- 重症化すると、気管支炎や肺炎を起こすことがある
5歳までにほとんどの子が一度はかかると言われており、特別に珍しい病気ではありません。
ただ、春先(3〜6月)に流行のピークがあり、乳幼児では重症化しやすいことが知られています。
検査は鼻の奥に綿棒を入れて行う迅速検査で、6歳未満は保険適用。
特効薬はなく、基本は対症療法です。
熱や咳を抑える薬で経過を見ながら、呼吸状態が悪ければ酸素投与や点滴で対応します。
わが家の経過 — GW中の体調不良から入院まで
時系列でまとめます。
※あくまで「わが家のケース」です。症状の出方には個人差があります。
5/2頃(ゴールデンウィーク中):はじまり
ゴールデンウィークのまっただ中、双子のふたりに 軽い鼻水と咳 が出はじめました。
よくある春の風邪、というのが家族みんなの認識でした。
微熱が出たり下がったりを繰り返していて、機嫌は悪くなく、食欲も普通。
GW中は家でゆっくり過ごし、様子を見ていました。
5/5〜5/8:徐々に咳がひどくなる
連休後半になっても、咳と鼻水は治まらず、むしろ少しずつ咳がひどくなってきました。
夜になるとゼーゼーした音が聞こえる日もあり、
「連休明けに小児科だね」と妻と話していました。
5/9:入院当日
朝1で、妻が双子を連れてかかりつけの小児科を受診。
その場で 「肺の音が悪いです。入院できる病院を紹介します」 と告げられ、
紹介状を持って総合病院へ。
胸部レントゲン、血液検査、鼻汁の迅速検査の結果、
- ヒトメタニューモウイルス陽性
- 両側性の肺炎
との診断で、そのまま入院となりました。
妻からの「入院になる」LINEを受け取ったのは、わたしが仕事中の昼前でした。
家と病院、ふたつの拠点になった6日間
ここからは、入院期間中の家側のパパ視点と、病院側の妻からの報告を交えてまとめます。
役割分担
- 妻:1歳双子と病室で24時間付き添い
- わたし(パパ):家で小1の長女と生活
入院中、夫婦が顔を合わせる時間はほとんどなく、
すべての連絡は LINEのテキストとビデオ通話でやりとりしました。
病院での生活(妻からの報告)
部屋は双子での入院ということもあり 二人部屋になりました。
ある意味大部屋を個室として使用できたのはよかったのかもしれません。
付き添い入院は、24時間つきっきり。
妻が寝る場所は病室の隅にある簡易的なソファベッドで、想像していたよりずっと狭くて硬く、
夜は数時間ごとにアラームや点滴の確認で起きるため、まとまった睡眠が取れない日が続いたそうです。
双子ともに最初の2日間は酸素投与と点滴。
3日目以降は熱が下がりはじめ、ゼーゼーも落ち着きはじめました。
4日目に妹双子の点滴が外れ、5日目に双子兄の方も外れました。
そして6日目にようやく退院することができました。
家での生活(パパ視点)
わたしは家で、小1の長女のお世話をしながら過ごしていました。
家側のリアルは、想像以上に大変でした。
- 平日の朝は学校送り出し後出勤(朝は1時間遅刻)
- 仕事はお昼休みと数時間の時間給を使用して病院へ(理由:着替えや妻への差し入れなど)
- 夜の食事はお味噌汁とストックしていた冷凍食品を頼りに
- 就寝前は長女と「ふたりで寝るのちょっと寂しいね」と話しながら布団へ
ここで夫婦どちらかが倒れたら詰む、というプレッシャーが、いちばん重かったです。
入院は子どもの病気ですが、家族全員の体力勝負でもあると痛感しました。
気になる「お金」の話 — 実際にかかった費用
ここから先は、同じような不安を抱える親御さんに向けて、
実際にかかった費用を可能な範囲で公開します。
医療費(一人分)
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 診療明細の合計(保険適用前の総額) | 426,780円 |
| 実際の請求額(自己負担) | 7,650円 |
| 内訳 | 食事療養費のみ |
子ども医療費助成のおかげで、入院・治療費そのものはゼロ円でした。
請求された7,650円は、食事療養費(食事代)の自己負担分だけ。
42万円超の医療費の重みを、改めて感じました。
日本の医療保険制度と自治体の子育て支援に、心から感謝です。
▶ 関連記事:引っ越したら、子どもの医療費が手厚くなった話
医療費以外の費用(地味に積み上がる)
医療費が無料でも、入院生活には「医療費じゃない出費」がそれなりにかかります。
- 付き添い人の寝具代:1日330円 × 6日=1,980円
- 付き添い人の食事代:病院食 or 院内コンビニ・売店、1日およそ1,500〜2,000円
- テレビカード(冷蔵庫使用料含む):1枚1,000円、滞在中に2〜3枚
- 見舞いの交通費:自宅⇔病院の往復、駐車場代
ぜんぶ足すと、地味に1〜2万円くらいの臨時出費にはなります。
家族の入院に備えて、普段から少し余裕のある現金を持っておくことも、隠れた防災だなと感じました。
親として「気づいたこと」「持っておけばよかったもの」
気づいたこと
- 「いつもと違う呼吸」は、最重要のサイン
熱・咳・鼻水よりも、呼吸の様子の異変のほうが、ずっと危険信号 - 陥没呼吸、肩で息をする、ゼーゼーが続くときは、すぐに小児科へ
- 夜間・休日でも、「迷ったら #8000(小児救急電話相談)」
妻から聞いた「持って行けばよかったもの」リスト
- 子どもの替えのパジャマ・肌着(多めに)
- 親の着替え(病室で寝る人はジャージ系がラク)
- 長めのスマホ充電ケーブル(コンセントが遠いことがある)
- 飲み物・軽食のストック(子どもを置いて売店にはなかなかいけない)
- お気に入りの絵本・小さなおもちゃ(子どもは基本ベッドから降りられない)
- 大判のバスタオル(夜の冷え対策)
- 小さな財布(売店・テレビカードに小銭が必要)
家側で必要だったもの・コト
- 食料の 冷凍ストック(買い物にあまり行けない)
- 長女(小1)の 学校・学童の予定メモ(夫婦ともにしっかり把握しておく)
- 頼れる人のリスト(実家・義実家・近くの友人)
双子・5人家族ならではの大変さ
書き残しておきたい、わが家ならではの状況について。
双子が同時に発症
わが家のように、双子がそろって同時に発症するパターンは、双子親なら必ず一度は通る道です。
双子の他に兄弟姉妹がいる場合や、双子のひとりが入院、もうひとりが在宅看病みたいになると、夫婦が完全に2拠点生活になります。
連絡網と役割分担を、入院初日のうちに整理しておくのがおすすめです。
長女(小1)への配慮
お姉ちゃんは「双子が入院した」事実に、想像以上に動揺していました。
入院前から苦しそうにする姿を見ては「死んじゃうんじゃないか」というような不安を、子どもなりに抱えていたようです。
夜寝る前に少しだけ時間を取って、
「薬で治る病気だよ」
「ちゃんと病院で休んでいれば、すぐ元気になって帰ってくるよ」
と、繰り返し伝えました。
上の子のメンタルケアも、家族全員の入院体験のひとつだと痛感しました。
おわりに
6日間の入院は、家族全員にとって、忘れられない1週間になりました。
最後に伝えたいのは、ふたつだけです。
ひとつ。
お子さんの呼吸が「いつもと違う」と感じたら、迷わず受診してください。
親の直感は、思っているよりずっと正しいです。
ふたつ。
入院・看病で疲弊している親御さんへ。
頑張りすぎないでください。誰かに頼っていいです。
家族の片方が倒れたら、看病できる人がいなくなります。
家族みんなが、また健康に過ごせる日々が、いちばんの幸せだと、しみじみ感じています。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
【もし不安な症状があったら】
- かかりつけの小児科に電話で相談
- 夜間・休日は #8000(こども医療電話相談) に電話
- 呼吸困難・意識朦朧などの緊急時は #7119 または 119
※本記事は、わが家の体験談です。診断・治療は必ず医師の判断を仰いでください。
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